三好製作所室蘭工場が光触媒の食器を開発へ

【2015年6月9日(火)朝刊】

光触媒技術で酸化チタンコーティングした食器(右)と、元の食器

プラスチック製品成形加工の三好製作所室蘭工場(川村佳敬工場長)は、自社の光触媒技術を活用した新しいプラスチック製食器の開発に取り組んでいる。北洋銀行ドリーム基金の助成が新たに決まり、量産のネックになっていた製造コストの低減に挑む。

同社は2013年(平成25年)7月、食器の表面を酸化チタンで覆うことで防汚などの効果を高める技術の特許を取得。医療機関など高い衛生管理が求められる現場での製品の活用を目指す一方で、酸とアルカリの水溶液による表面処理が必要で、24時間かかるため、生産性が悪く量産には至っていない。

これまで同社が製品開発を進めてきた「光触媒を使用したペット用抗菌食器」をベースに展開する。09年度の室蘭テクノセンターのものづくり創出支援事業の採択を受けた開発で、これを発展させて製品化を目指す。

従来の処理では食器の色が変わることから、素材の白色を維持できるよう、これまでとは異なる方法で課題の解決を目指していく。

同基金には道内10企業のプロジェクトが選ばれ、同社は100万円の助成を受けた。同社にとっては08年の特許申請から7年間にわたるプロジェクトだけに、川村工場長は「技術を確立し、自社製品に幅広く反映させたい」と意気込んでいる。

光触媒は、太陽光や蛍光灯などの光が当たると、その表面で強力な酸化力が生まれ、有害物質を除去する物質を指す。実用化されている物質に酸化チタンがあり、汚れの分解、消臭、抗菌、ガラス・鏡の曇り防止、防汚などの機能があり、外壁や空気清浄機など幅広い製品に活用されている。

via 室蘭民報ニュース.